令和7年8月20日から22日に、火打山の山頂付近でライチョウの生息地回復のためイネ科植物の刈り取り作業を行いました。
この活動は、地球温暖化等の影響によってイネ科植物が増加し、エサとなる植物が減ったことでライチョウの姿がほとんど見られなくなってしまった火打山のライチョウ平などにおいて、植物の植生を回復させることを目的に実施しているもので、環境サポーターズの皆さまや環境省と協働で取り組んでいます。
また、本活動には皆様からいただいた入域料を活用しています。
【活動の概要】
・ライチョウ平に設置された2,400㎡(40m×60m)の作業範囲で手作業によるイネ科植物の刈り取り作業を実施しました。
・作業は地道なものですが、3日間で延べ89名のかたにご参加をいただき、約200キロのイネ科植物を刈り取ることができました。
活動は今年度で6回目になりますが、1回目の作業を実施した令和2年度と比較して、目視でもイネ科植物が減少していることが分かるようになりました。
今年度の作業の成果は今後取りまとめていきますが、令和6年度の火打山周辺におけるライチョウ生息地回復調査結果において、イネ科植物が減っていることとライチョウのエサとなる植物が増えてきていることが示されており、作業の継続によって少しずつ効果が表れていることが確認されています。
また、活動期間中の火打山の山頂付近では、ライチョウの親子8羽の姿を確認することができ、環境サポーターズのかたからは「初めてライチョウを見ることができて嬉しかった!」との声を聞くことができたほか、ライチョウがライチョウ平に戻ってくることへの期待が高まりました。
2泊3日の間、高山帯での大変な活動でしたが、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
■活動中の写真(1枚目:参加者の集合写真 2枚目:活動の様子 3枚目:活動期間中に見られたライチョウ)